東京でNIPTおすすめ7選クリニック!ダウン症児母が出生前診断を考える

出産前にダウン症などの障害がわかる新型出生前診断NIPT。受けるべきか、受けないべきか、悩んでいる妊婦さんもいるでしょう。

私は37歳妊娠・38歳出産で、ダウン症の息子を出産しました。出生前診断は受けませんでした。

出生前診断は受けるべきか?受けるならどんな心の準備が必要なのか?東京で出生前診断を受けるなら、どこのクリニックがいい?まとめてみました。

新型出生前診断NIPTでわかることとは?

新型出生前診断とは、「母体から採血し、その血液を検査することにより胎児の染色体異常を調べる検査」のことです。

赤ちゃんの3~5%には先天異常があると言われているそうで、中でも多いのが染色体異常なのです。染色体異常の中では、21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、13トリソミーが全体の70%を占めるそうで、この3つの染色体異常の有無を調べる検査が一般的です。

 

新型出生前診断NIPTでのリスク

新型出生前診断では、妊婦さんの採血だけです。妊婦さんの腕から採血するだけですので、従来のように子宮に直接針を刺して…というリスクのあるようなものではありません。

母子共に安心して受けることができるのが、新型出生前診断です。

ただし、万が一出生前診断で陽性が出てしまった場合は、確定診断が必要です。確定診断では羊水検査が必要になったりとリスクを伴うこともあります。

 

新型出生前診断NIPTでかかる費用

新型出生前診断の費用は、クリニックや施設によって違います。だいたい相場としては、15~20万円くらいを目安にしておくといいでしょう。保険が適応されませんので、実費となります。

 

検査の内容によって、費用の変動があります。3種類(13、18、21トリソミー)のみの異常を調べる染色体検査を選択するか、全ての染色体異常を検査するのかでは、当然値段は変わってきますよね。

クリニックや施設によって、提示されている金額の内容にも幅があります。安いと思ったら、確定検査の費用が含まれておらず、後々追加料金が必要になったり…なんてこともあるようです。

クリニック選びでは、費用がその検査の内容に見合っているのか、チェックするようにしましょう。

新型出生前診断NIPTの認可と無認可の違い

無認可って違法なの?そんなクリニックで本当に大丈夫?認可と無認可の違いをご説明します。

NIPTの認可施設の定義とは?

まずは、認可施設と呼ばれるクリニックの条件をチェックしておきましょう。

新型出生前診断が導入されるとなったときに、日本医学会と日本産科婦人科学会が平成25年に「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査に関する指針」という指針を出しました。その指針により認定を受けている施設を認可施設としています。

認可施設として認められるための条件はこちらです。

  1. 臨床遺伝専門医・認定遺伝カウンセラーが複数名所属ている
  2. 専門外来で30分以上の診療枠を設定して、カウンセリングとともに検査する
  3. 検査後のフォローが可能である
  4. 絨毛検査や羊水検査なども行える
  5. 小児科の臨床遺伝専門医とも遺伝カウンセリングの連携が取れる
  6. 臨床遺伝専門医・認定遺伝カウンセラーは結果説明やカウンセリングに対応できる

こちらの条件を見ると認可のポイントはカウンセリングと検査後のフォローということになると思います。これだけの条件を満たしている施設であれば、確かに安心ですね。

認可施設で検査をするための妊婦さんの条件

しかし、認可施設で検査を受けるには妊婦さんの条件があります。

  1. 出産時の年齢が35歳以上の高齢出産
  2. 胎児が染色体数的異常を有する可能性があると言われている妊婦
  3. 過去に染色体数的異常を有する子どもを妊娠・出産した経験がある
  4. 両親のいずれかが均衡型ロバートソン転座を有していて、胎児が13トリソミーまたは21トリソミーになる可能性がある

さらに、認可施設で検査を受ける条件は、

  • パートナーの同伴が必要
  • 医師からの紹介状が必要
  • 検査までに2~3回のカウンセリングを受けなくてはいけない

などがあります。

認可施設では、年齢制限やその他条件があり、誰でも検査を受けられるというわけではありません。また認可施設は、予約が取りづらかったり検査結果が出るまでに時間がかかってしまったりという場合もあるようです。

 

無認可施設も視野にいれてクリニック選びを

新型出生前診断NIPTの無認可施設は、無認可だから違法!ということではありません。

むしろ、認可施設は制限が厳しいので、条件を満たしていない妊婦さんは必然的に無認可施設を選ぶことになります。無認可施設の中でも実績があって安心できるクリニックを選ぶことが大切です。

 

東京にある新型出生前診断ができる無認可おすすめクリニック

では、東京にはどこで新型出生前診断を受けることができるのでしょうか?おすすめクリニックをまとめてみました。

八重洲セムクリニック

総検査数100,000件を突破し、毎月300名以上の妊婦さんが予約を入れているという人気クリニック。現在までトラブルは1件も起きていない信頼のあるクリニックです。

最大の特徴は、産婦人科医の院長が検査を担当しているという点です。実は無認可のクリニックでは、産婦人科以外のドクターが検査をするということも珍しくありません。やはり、産婦人科医の先生が診てくれるのは大きな安心につながりますね。

365日24時間予約可能。1人で受診OK。万が一陽性が出た場合は、羊水検査の費用はクリニックで負担してくれます。

八重洲セムクリニック
住所 東京都中央区京橋2-6-16
エターナルビル4F
最寄り駅
  • 東京駅八重洲中央口徒歩 8分
  • 東京メトロ京橋駅6番出口徒歩 1分

NIPT平石クリニック

 

日本人類遺伝学会と日本遺伝カウンセリング学会が認定している“認定遺伝カウンセラー”が在籍しているのが特徴。カウンセリングに関しては充実していることがわかります。

万が一、陽性が出てしまってもその後の羊水検査は全額カバーしてくれますし、カウンセリングも無料。マーケティングリサーチ機構による「新型出生前診断サービスに対する顧客満足度調査」では実に95%以上という数字が出ています。

土日でも検査予約可能で、結果は最短6日で通知可能というスピードも魅力です。

NIPT平石クリニック
住所  東京都港区麻布十番1-9-7
麻布KFビル7F
最寄り駅 麻布十番駅5番出口 徒歩1分

元麻布ヒルズメディカルクリニック

累計検査数100,000件(2021年3月時点)を突破している実績のあるクリニックです。完全予約制で1人1時間の枠があり、個室でゆったり説明を受けることができます。待ち時間なくゆったりと検査を受けたい妊婦さんに向いています。

費用は基本検査で145,200円~と比較的安い印象ですが、カウンセリングの料金が含まれていないなどの注意点もあります。元麻布ヒルズメディカルクリニックは、普段は内科・形成外科などの診察をおこなっているクリニックですが、東京NIPTセンターとの提携医院となっています。

元麻布ヒルズメディカルクリニック
住所 東京都港区元麻布1丁目3−3
元麻布ヒルズフォレストテラスウエスト地下1F
最寄り駅 地下鉄南北線・都営大江戸線「麻布十番駅」4出口より徒歩約7分

 

デイジークリニック

 

デイジークリニックは、美容皮膚科クリニックですが渋谷NIPTセンターの提携医院となっておりNIPT検査を行うことが可能です。渋谷ハチ公口から徒歩5分というアクセスの良さもポイントです。

13、18、21トリソミーのみを調べる基本検査は、138,600円と比較的安いです。カウンセリングは追加料金となりますが、安心はもちろん費用の安さも重視したい方はチェックしてみてください。

デイジークリニック
住所 東京都渋谷区宇田川町33−12 J+Rビル 6F
最寄り駅 渋谷駅ハチ公口 徒歩5分

 

 

青山ラジューボクリニック

青山ラジューボクリニックは、青山一丁目駅・外苑前駅から歩いて行ける美容外科。 認定遺伝カウンセラーの無料相談もあり、しっかりとケアが整った環境での検査が可能です。

ミニマムプラン(13、18、21トリソミーのみ調べる検査)は、88,000円。その他検査内容を充実させることもできます。

青山ラジューボクリニック
住所 東京都港区南青山2-13-7 マトリス2F
最寄り駅
  • 「外苑前駅」4番出口 徒歩2分
  • 「青山一丁目駅」5番出口 徒歩5分

ヒロクリニック

 

ヒト遺伝子検査の国内専門機関である「東京衛生検査所」に検査を依頼することで、早く確実な診断を目指すクリニック。国内での検査という点にこだわりを持っている妊婦さんは、チェックしてみてください。

検査の内容としては、ダウン症だけチェックしたい!ということも可能。21トリソミーだけを調べる検査は、50,000円となっていて費用面ではかなり安いです。(染色体異常児の母としてはあまりおすすめできませんが(;^_^A)

 

 

 

ミネルバクリニック

ミネルバクリニックはスーパーNIPTの取り扱いがあり、自閉症をはじめとした7疾患50種類の遺伝子の500の病的変異を検査できるようになりました。

検査費用は、17万円~44万円と検査内容により異なります。検査のコースは全7種類と豊富なので、染色体異常だけでなくさらに詳しい検査をしたい妊婦さんにおすすめです。

ミネルバクリニック
住所 東京都港区北青山2-7-25 神宮外苑ビル1号館2階
最寄り駅
  • 「外苑前駅」2b出口から徒歩1分
  • 「青山一丁目駅」から徒歩9分
  • 「表参道駅」から徒歩11分

 

 

出生前診断をせずにダウン症児を産んで

ここからは、個人的な体験談です。

 

最初に異変があったのは妊娠8ヶ月の頃。いつもの妊婦健診で赤ちゃんの心臓病が見つかりました。ダウン症児に心臓病の子が多いことはなんとなく知っていましたが、「心臓病=ダウン症ではない」と医師にも言われ、そのまま出産しました。まぁ25週ではもう出生前診断というレベルの時期でもないですし…

出産してすぐ、心臓病など多く疾患があることがわかり(ファロー四徴症・肺動脈狭窄・心房中隔欠損症や心臓以外では多血症・骨格低形成などを指摘されました)、これはなにかしらの染色体異常があるだろうということで、染色体検査を受けました。

結果が出るのに2~3週間ほど時間がかかりますが、もう顔つきで…ダウン症かな、というのはわかります。心臓病だけでも大変だと思っていたのに、ダウン症は一生治ることのない障害なので、あまりハッピーな出産という感じではありませんでした。

 

38歳で高齢出産とは言え、周りの友達も私より年上でも元気な赤ちゃんを産んでいますし、まさか健康じゃない赤ちゃんが産まれてくるなんて夢にも思っていませんでした。なんだかんだ言って、無事に出産というイベントは終わる。そんな予定でした。

ダウン症ってのは、テレビなどで見る、どこか別の他人事のかわいそうな出来事。そんな程度にしかとらえていなかったので、まさか…!というのが本当にストレートな感想。

私達夫婦は、出生前診断NIPTの存在は知っていましたが、わざわざ受ける必要はない、という考えで一致していました。もし妊娠初期で検査を受けてダウン症陽性が出ていたら、どうしていたでしょうね。

 

難しいテーマです。

 

今だからわかる出生前診断の意味

実際にダウン症の子供も普通の子と変わらずかわいい^^ので、私達は出生前診断を受けずに息子を出産してよかったと思っています。

出生前診断NIPTってなんのために受けるのでしょうか?答えは3つほどあるかと思います。

 

  1. 障害がないとハッキリわかって安心したいから
  2. 障害がわかったら子供を諦める覚悟があるから
  3. 障害がみつかったら、出産前に万全の準備をしたいから

この3つじゃないかな、と私は思います。

1、障害がないとハッキリわかって安心したいから

ほとんどの妊婦さんが、これですよね。

もしダウン症の子が産まれてきたら?面倒みれるの?仕事は続けられる?お金は?将来は?てか障害者の家族になるの??

いきなり受け止めるにはなかなかハードな内容かと思います。

もちろん、出生前診断を受けて、何も問題なし!とハッキリわかる!!!

こんな気持ちのいい結果はないですよね。これで終われれば、本当に理想。多くの方は出生前診断で陰性の結果で、出産前の安心材料になるかと思います。

2、障害がわかったら子供を諦める覚悟があるから

本当にその覚悟があるかどうかはわかりませんが、選択肢のひとつとしては誰もが考えることだと思います。

私自身、ダウン症の子供のかわいさがわかっていますが、この考えは否定しません。それぞれの家族の決断でいいと思います。

この考えが夫婦で一致しているのであれば、出生前診断を受けるべきだと思います。

3、障害がみつかったら、出産前に万全の準備をしたいから

私個人的には、出生前診断の本当の意味は、これであるべきだと考えます。

もしも障害が見つかったときに、産まれる前に万全の準備をして、赤ちゃんを迎え入れるため。

我が家は妊娠8ヶ月で心臓病がわかったとお伝えしましたが、それからはドタバタ妊娠後期でした。赤ちゃんを受け入れられる大きなNICUのある病院に転院、出産直後には赤ちゃんにこんな薬を使うと産まれる前から予定を立てて、さらに心臓手術が必要なら転院先の候補はココとココ。など。

うちの場合、産まれてから心臓の異変に気付いて、それからアレコレ検査して…だと、死んでたかもしれません。時間との闘いだったからです。転院先の病院をしっかりと比較して考える時間ができたのも、出産前だったからこそです。

出生前診断は、赤ちゃんを迎えるための準備態勢を整えるためにも意味のあることだと思います。

 

東京で出生前検査ができる認可クリニック

昭和大学病院 東京都品川区旗の台1-5-8 03-3784-8000
東京女子医科大学病院 東京都新宿区河田町8-1 03-5269-7600
聖路加国際病院 東京都中央区明石町9-1 03-3541-5151
日本医科大学付属病院 東京都文京区千駄木1-1-5 03-3822-2131
日本赤十字社医療センター 東京都渋谷区広尾4-1-22 03-3400-1311
総合母子保健センター愛育病院 東京都港区芝浦1丁目16 03-6453-7300
東京医科歯科大学医学部附属病院 東京都文京区湯島1-5-45 03-3813-6111
杏林大学医学部付属病院 東京都三鷹市新川6-20-2 0422-47-5511
一般社団法人 至誠会第二病院 東京都世田谷区上祖師谷5-19-1 03-3300-0366
独立行政法人 国立成育医療研究センター 東京都世田谷区大蔵2丁目10-1 03-5494-7300
山王病院 東京都港区赤坂8-10-16 03-3402-3151
慶應義塾大学病院 東京都新宿区信濃町35 03-3353-1211
東京慈恵会医科大学附属病院 東京都港区西新橋3-19-18 03-3433-1111
東邦大学医療センター大森病院 東京都大田区大森西6-11-1 03-3762-4151
東京大学医学部附属病院 東京都文京区本郷7-3-1 03-3815-5411
東京医科大学病院 東京都新宿区西新宿6-7-1 03-3342-6111
公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属 榊原記念病院 東京都府中市朝日町3-16-1 042-314-3111
帝京大学医学部附属病院 東京都板橋区加賀2-11-1 03-3964-1211

 

参考:障害児の出生前診断の現状と問題点

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