受けるべきか?ダウン症児の母が出生前診断の本当の意味を考える

出産前にダウン症などの障害がわかる新型出生前診断NIPT。受けるべきか、受けないべきか、悩んでいる妊婦さんもいるでしょう。

私は37歳妊娠・38歳出産で、ダウン症の息子を出産しました。出生前診断は受けませんでした。

出生前診断は受けるべきか?受けるならどんな心の準備が必要なのか?出生前診断を受けるなら、どこのクリニックがいい?まとめてみました。

出生前診断をせずにダウン症児を産んで

最初に異変があったのは妊娠8ヶ月の頃。いつもの妊婦健診で赤ちゃんの心臓病が見つかりました。ダウン症児に心臓病の子が多いことはなんとなく知っていましたが、「心臓病=ダウン症ではない」と医師にも言われ、そのまま出産しました。まぁ25週ではもう出生前診断というレベルの時期でもないですし…

出産してすぐ、心臓病など多く疾患があることがわかり(ファロー四徴症・肺動脈狭窄・心房中隔欠損症や心臓以外では多血症・骨格低形成などを指摘されました)、これはなにかしらの染色体異常があるだろうということで、染色体検査を受けました。

結果が出るのに2~3週間ほど時間がかかりますが、もう顔つきで…ダウン症かな、というのはわかります。心臓病だけでも大変だと思っていたのに、ダウン症は一生治ることのない障害なので、あまりハッピーな出産という感じではありませんでした。

 

38歳で高齢出産とは言え、周りの友達も私より年上でも元気な赤ちゃんを産んでいますし、まさか健康じゃない赤ちゃんが産まれてくるなんて夢にも思っていませんでした。なんだかんだ言って、無事に出産というイベントは終わる。そんな予定でした。

ダウン症ってのは、テレビなどで見る、どこか別の他人事のかわいそうな出来事。そんな程度にしかとらえていなかったので、まさか…!というのが本当にストレートな感想。

私達夫婦は、出生前診断NIPTの存在は知っていましたが、わざわざ受ける必要はない、という考えで一致していました。もし妊娠初期で検査を受けてダウン症陽性が出ていたら、どうしていたでしょうね。

 

難しいテーマです。

 

今だからわかる出生前診断の意味

実際にダウン症の子供も普通の子と変わらずかわいい^^ので、私達は出生前診断を受けずに息子を出産してよかったと思っています。

出生前診断NIPTってなんのために受けるのでしょうか?答えは3つほどあるかと思います。

 

  1. 障害がないとハッキリわかって安心したいから
  2. 障害がわかったら子供を諦める覚悟があるから
  3. 障害がみつかったら、出産前に万全の準備をしたいから

この3つじゃないかな、と私は思います。

1、障害がないとハッキリわかって安心したいから

ほとんどの妊婦さんが、これですよね。

もしダウン症の子が産まれてきたら?面倒みれるの?仕事は続けられる?お金は?将来は?てか障害者の家族になるの??

いきなり受け止めるにはなかなかハードな内容かと思います。

もちろん、出生前診断を受けて、何も問題なし!とハッキリわかる!!!

こんな気持ちのいい結果はないですよね。これで終われれば、本当に理想。多くの方は出生前診断で陰性の結果で、出産前の安心材料になるかと思います。

2、障害がわかったら子供を諦める覚悟があるから

本当にその覚悟があるかどうかはわかりませんが、選択肢のひとつとしては誰もが考えることだと思います。

私自身、ダウン症の子供のかわいさがわかっていますが、この考えは否定しません。それぞれの家族の決断でいいと思います。

この考えが夫婦で一致しているのであれば、出生前診断を受けるべきだと思います。

3、障害がみつかったら、出産前に万全の準備をしたいから

私個人的には、出生前診断の本当の意味は、これであるべきだと考えます。

もしも障害が見つかったときに、産まれる前に万全の準備をして、赤ちゃんを迎え入れるため。

我が家は妊娠8ヶ月で心臓病がわかったとお伝えしましたが、それからはドタバタ妊娠後期でした。赤ちゃんを受け入れられる大きなNICUのある病院に転院、出産直後には赤ちゃんにこんな薬を使うと産まれる前から予定を立てて、さらに心臓手術が必要なら転院先の候補はココとココ。など。

うちの場合、産まれてから心臓の異変に気付いて、それからアレコレ検査して…だと、死んでたかもしれません。時間との闘いだったからです。転院先の病院をしっかりと比較して考える時間ができたのも、出産前だったからこそです。

出生前診断は、赤ちゃんを迎えるための準備態勢を整えるためにも意味のあることだと思います。

 

出生前診断NIPTできるおすすめクリニック

では出生前診断をするクリニックは、どのように選べばいいのでしょうか?実際に自分の息子がダウン症ということもあり、染色体異常に関しては普通の方よりは知識がある私。(医療従事者ではないので一般の方の中では、という意味ですよ(;^_^A)

妊娠中に検査を受けるとしたら、こんな点に注意してクリニック選びをしたらいいんじゃないかな、と思います。

NIPTのクリニック選びのポイント

仮に次に私が妊娠してNIPTを受けるとしたら、この点に注意してクリニック選びをすると思います。

1,妊婦&胎児に影響が少ない検査方法であること

これは絶対条件!!

妊婦さんの負担にならないのはもちろん、赤ちゃんにとっても安全な検査であること。

いきなり羊水検査などをすると流産などのリスクがあるということも耳にします。まずは、採血など簡単な検査で、無理なく受けられる検査を選ぶといいでしょう。

2,検査の種類が選べること

一口に染色体異常と言っても、実はいろいろ種類があるんです。

人間の染色体は通常XとYで対になっていて、23対あります。23番まである染色体のうち、21番目が3本になっているという異常があると「21トリソミー」ダウン症ということになります。

21番だけでなく、他に多いのは13番目の染色体に異常がある13トリソミーや、18番目の染色体に異常がある18トリソミーなどいろいろあります。染色体異常はダウン症だけではないということです。

クリニックによっては、ダウン症など基本的な内容だけ調べる検査や、もっと細かい染色体異常を調べる検査などが選べることもあります。もちろん、検査内容が増えれば増えるほど費用はかかりますが。

それぞれのご夫婦の希望によって、どこまで検査をするか選ぶことができるクリニックもポイントになるかなと思います。

 

3,万が一の場合のフォローがあること

出生前診断を受けて、もしも、万が一陽性になってしまったら…。

羊水検査をしたり、次はさらに詳しい検査をしていくことになるかと思います。そうなった場合に、心のケアはもちろん、追加検査の費用をクリニックで負担してくれるという病院もあります。

保険適用外の検査になるので、実費で検査をしていくと費用の心配もしなくてはいけません。せめてものフォローとなってしまうかもしれませんが、安心材料にはなるかなと思います。

 

NIPTのおすすめクリニック

上記の3点をクリアしたクリニックがこちらです。

新型出生前診断(NIPT) 平石クリニック

検査詳細
検査方法 最短1日 採血のみ

(15分~30分程度)

検査種類
  1. 基本検査 18万円
  2. 全染色体検査 21万円
  3. 微小欠失検査 23万円
結果報告 最短6日~14日 メールにて
検査推奨時期 妊娠10w~15w6d

(それ以降も相談可能)

予約 土日も可能

(最短当日予約可能)

※定休日は店舗により異なります

予約キャンセル料 なし
同伴者
  • 夫婦同伴の必要なし(未婚可)
  • 子連れでもOK
年齢制限 なし

35歳以下でもOK

検査後のフォロー 追加で羊水検査が必要の場合、費用はクリニック負担

(患者負担0円)

支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
その他特徴
  • 希望すれば性別の判定も可能
  • 認定遺伝カウンセラー在籍で安心
  • 2019年度顧客満足度No.1
新型出生前診断(NIPT) 平石クリニック

出生前診断NIPTを受けるべきか迷ったら

実際にNIPTを受けるべきかどうか…個人的には迷っているのであれば、受けるのをおすすめします。

結果が陰性であれば、安心材料になるので問題なし。

万が一、ダウン症やその他の染色体異常が見つかれば、さらに詳しい検査をしたり、その後の選択肢も広がってきます。それでも赤ちゃんを迎えるのであれば、万全の準備を整えてあげることもできます。

実際には、ダウン症などの障害が見つかれば、中絶を選ぶ方が90%とも言われていますが…。

出生前検査が全てではありませんが、迷っているのであればクリニックで相談してみるといいでしょう。

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